インフルエンザで一度熱が下がった後に再び熱が上がるのは「二峰性発熱(にほうせいはつねつ)」といい、インフルエンザに特有の経過で、特にB型や小児に多く見られます。これはウイルスが免疫反応と関係して再増殖したり、体調が完全に回復する前に無理をしたりすることで起こり、自然な経過の場合もあれば、肺炎などの合併症の兆候の場合もあるため、症状の悪化や他の症状(呼吸困難、ぐったりするなど)があれば再受診が必要です。
二峰性発熱のメカニズムと特徴
- 原因:1〜2日高熱が出て一度下がった後、数日して再び熱が上がるパターンです。ウイルスが体内で一時的に減っても、免疫系とウイルスの戦いで熱が出たり、体が回復途中で無理をしてウイルスがぶり返したりすることが原因と考えられます。
- B型インフルエンザ:A型に比べて微熱が続いたり、この二峰性発熱を起こしやすい傾向があります。
- 小児:子どもによく見られる経過です。
受診の目安(再発熱時)
- 受診不要なケース:
食欲があり機嫌も良く、微熱程度で数日で治まる場合は、様子を見ても良いでしょう。
- 速やかに受診すべきケース:
- 呼吸が苦しい、呼吸が速い(肺炎の兆候)。
- ぐったりして元気がない、呼びかけへの反応が悪い。
- 水分が摂れない、嘔吐が続く。
- 中耳炎など他の症状(耳を痛がるなど)が出ている。
- けいれんを起こした。
家庭での対応
- 安静と保温:
解熱しても、体が完全に回復するまでは無理せず、安静に過ごしましょう。大人も子どもも、熱が下がっても最低2日間は外出を控えるのが理想です。
- 水分補給:
脱水を防ぐために、麦茶やイオン飲料などでこまめに水分を摂りましょう。
- 自己判断せず医療機関へ:
症状が悪化したり、不安な場合は、かかりつけ医に電話で相談してから受診しましょう。
「もう大丈夫」と油断せず、症状の再燃には注意し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。
