訪問介護は在宅介護の際に受けることができる介護サービスのひとつです。老人ホームなどのように施設入居するのではなく、自宅でできる限り自立した生活が送れるように、ヘルパーが生活援助を行います。住み慣れた環境で生活できるため安心感が強く、また自宅の環境に合った介護方法を知ることができる介護サービスです。
訪問介護は誰でも利用できるわけではなく、要介護度1~5に認定された方が対象となります。40歳~64歳の方の場合は、16種類ある特定疾病が原因で要介護状態になった方のみが対象です。要介護認定されていない方でも利用できるケースはありますが、その場合は介護保険が適用されないため非常に高額になることがほとんどです。
サービスの利用を希望する場合、市区町村の窓口で相談する、直接業者に問い合わせするという2種類の方法があります。
訪問介護で受けることができるサービスには、身体介護サービスと生活援助サービスの2種類があります。
身体介護サービスとは、利用者の身体に触れて行うサービスです。具体的な例として以下のようなサービスが挙げられます。
・トイレのお手伝いをしてほしい
・食事中の見守りをしてほしい
・自宅のお風呂に入れてあげたい
・おむつを替えて欲しい
・車の乗り降りの介助をしてほしい
・体位交換を手伝ってほしい など
※サービスの内容は、サービス提供事業者によって異なります
一方の生活援助サービスは、利用者の日常生活をサポートするサービスです。食事の用意や洗濯、買い物、薬の受け取り、シーツ交換などがあります。具体的な例として以下のようなサービスが挙げられます。
・洗濯をしてほしい
・食事の用意をしてほしい
・シーツの交換をしてほしい
・買い物をしてほしい
・薬の受け取りをしてほしい など
※サービスの内容は、サービス提供事業者によって異なります
どちらのサービスも事業者によって内容が異なりますが、利用者の生活を援助するためのサービスが行われます。利用者の援助に該当しない、または日常生活の援助の範囲を逸脱していると思われる行為については、サービスに含まれません。たとえば、利用者の家族のための家事や来客対応、草むしり、ペットの世話などです。ただし、これらの行為に関しても保険給付外のサービスとして対応してくれる事業者もあるため、契約の前にサービス内容についてよく確認しておきましょう。