「生前の意思」という意味をもつ英語のLiving Willが日本語化された言葉で、不治の病気にかかったり傷害を受けたりした場合に、生命維持装置などによる延命治療に対して自分はどのようにして欲しいかを予め「要望書」として意思表明しておくことを指します。

医療や介護の分野では、将来自分の意思を表明できない状態になったときに、どんな医療を受けたいかをあらかじめ文書として意思表示しておくこと、という意味で使われています。

延命治療を受けるかどうか、受けるとすればどこまでなら可能かなどを明らかにすることで、その人らしい死に方を迎えることができる、という尊厳死の考え方が背景にあります。同じ意味合いで使われている言葉に「事前指示書」という言い方もあります。

延命治療に関するものだけでなく、葬儀の方法や、臓器提供の可否などもリビングウィルのひとつと考えられています。