「カンファレンス」は「会議」を指します。つまりケアカンファレンスは、その名のとおり「ケアに関する会議」という意味です。
ケアカンファレンスとは、医療や福祉の現場において、よりよいサービス提供のためにスタッフ等関係者が、情報の共有や共通理解を図ったり、問題の解決を検討したりするために開かれる会議のことです。
介護の分野では、厚労省の省令によって開催が規定されている「サービス担当者会議」と、自発的に行われる会議の二つがあります。
「サービス担当者会議」は、ケアプランを新たに作成するときや変更するとき、要介護認定の更新や変更のとき、継続して福祉用具を使用するときなどに開催が義務づけられています。会議には、ケアマネジャーを中心に、介護を受ける方とその家族、介護福祉士、サービス提供事業所などが原則して参加します。
自発的なケアカンファレンスは、介護スタッフ間同士での情報交換も含めさまざまな形で行われています。介護を受ける方や家族も、ケアマネジャーを通じて開催を希望することができます。
関係者が顔を合わせることで共通理解を図り、利用者や家族の不安や疑問を解決したり、その後の連携がスムーズになったりする等のメリットがあります。