ターミナルケアとは…

ターミナルケアとは…

ターミナルケアとは
ターミナルケアは、病気で余命わずかの人をはじめ、認知症や老衰の人たちが、人生の残り時間を自分らしく過ごし、満足して最期を迎えられるようにすることが目的です。つまり治療による延命よりも、病気の症状などによる苦痛や不快感を緩和し、精神的な平穏や残された生活の充実を優先させるケアです。ターミナルとは「終末期」を意味します。日本では1980年代以降、緩和ケアの発展を通して、少しずつターミナルケアが重要視されるようになっています。人生の終末期、病気の終末期が来たとき、延命するか、残された時間を充実させるか。ターミナルケアはデリケートな決断から始まります。

 

緩和ケアとの違い
ターミナルケアは緩和ケアの一部だと考えると良いでしょう。緩和ケアは、がん患者らの苦痛を緩和して、QOLの改善を図るものです。ターミナルケアが、治療よりも残された生活を心穏やかに過ごしてもらうように努める「終末期医療」「終末期看護」であるのに対し、緩和ケアはターミナルケアの要素に加えて治療も並行して進める点に違いがあります。

 

ターミナルケアを開始する時期
通常の治療同様、ターミナルケアを行うかどうかは患者本人や家族の意思に任されています。しかし、ターミナルケアを始めるということは「延命をあきらめる」こととほぼイコールとなるため、開始の決断はとてもデリケートな問題です。がんなどの病気の場合には、病状から予測される余命や、治療の効果が期待できるかどうかなどを考慮して、タイミングを決断することになります。認知症や老衰の場合は、寝たきりになって介助があっても食事ができなくなったときが、一般的にターミナルケアの開始時期と考えられています。本人の意思で開始を決断できるのが理想的ですが、特に認知症の場合、意思確認が難しくなっていることもあり、その場合は家族が判断します。

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