ADLとIADLの違い‥‥‥

ADLとIADLの違い‥‥‥

ADLは「日常生活動作」、IADLは「手段的日常生活動作」とも呼ばれ、介護の世界では使われる機会の多い言葉です。

【ADL】

ADLは「Activity of Daily Living」の略で、食事やトイレ、入浴や整容、さらに移動などといったような、私たちが日常生活の中でごく当たり前に行っている習慣的行動のことです。

具体的には、主に食事、排泄、整容(着替え、洗面、歯みがき、整髪など)、移動、入浴など基本的な行為、動作をさします。

介護の現場でもこの専門用語はスタッフ全員が使用しているのではないかと思われるくらいメジャーな専門用語の一つではあると思います。

 

【IADL】

Instrumental Activity of Daily Living」の略です。「Instrumental(手段的)」という単語を含むことでも分かるように、ADLよりも一段階複雑な行動を指します。

具体的な事例として、厚生労働省では以下の8項目をIADLの尺度の指標としています。

  • ・電話を使用する能力(自分で番号を調べて電話をかけるか、など)
  • ・買い物(すべての買い物を自分で行うか、など)
  • ・食事の準備(自分で献立を考え準備・給仕までするか、など)
  • ・家事(日常的な範囲のことをすべて自分で行うか、など)
  • ・洗濯(すべて自分で行うか、など)
  • ・移送の形式(自分で運転したり公的機関を利用して旅行したりするか、など)
  • ・自分の服薬管理(適正な量の薬を規定の時間に飲めるか、など)
  • ・財産取り扱い能力(銀行手続きやお金の出し入れ等、お金の管理をすべて自分で行うか、など)

なお、IADL能力の低下はADLの前段階で起こり得るもので、順番的にADLの障害がIADLの障害より早く起こることはありません。
上記の指標は、要支援および要介護の人の進行程度を窺い知るうえでの大切な手掛かりとなるため、介護の世界でIADLは重要視されています。

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